チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

映画は映画館で2

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故宮南院の展示物から

 

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映画は映画館で2


■評価を参考にして
大きな映画館のHPには上映予定、短い解説、それにファンの5段階による評価が載っている。評価が4点以上であればまず傑作。3点の後半であれば「佳作」の部類になる。これはかなり参考になるので評価点数だけ見てその映画を観にいくこともある。ただ、人には好みがあるから、点数が高くてもなんだかなあ、といった映画がある。映画を見て深く人生を考えるという人もいれば、明るい恋愛喜劇、痛快なアクション映画が好きという人もいる。

自分は貧乏を主題にした映画は好きではない。「パラサイト、半地下の家族」、「ジョーカー」は国際賞受賞作品で傑作と言われるが、それほど楽しめなかった。貧乏が故の差別、憤り、惨めさ、絶望感、こういった暗い面を突き付けられると気分が落ち込む。
「パラサイト」は高評価4.0のブラックコメディである。半地下の安アパートに住む夫婦、息子、娘の4人家族、全員無職、それが息子がある金持ちの家に家庭教師にもぐりこんだことを契機に全員がその家の使用人になる。
でも金持ちは金持ち、貧乏人はどうしても貧乏人の現実の果てに惨劇が起きる。息子はいつか自分も金持ちになって、と思うところで映画は終わる。

「パラサイト」はパルムドール賞、アカデミー賞を受賞し、韓国民はこの快挙に一時沸いたが、大韓航空の国際便の機内で上映される映画には採用されなかった。ある意味で韓国の恥部をさらけ出している。高卒の給料は大卒の半分、中卒の給料は高卒の半分と聞いたことがある。大卒でも有名大学でなければ就職もおぼつかない。貧乏に生まれればまず這い上がれない。コメディではあるが観た後、救いのない韓国社会を思って気が滅入ってしまった。

 

■途中退席すればよかった
「ジョーカー」はベネツィア国際映画祭で金獅子賞、アカデミー賞の主演男優賞などをを受賞している。評価は4.1だったと思う。でも自分には何故これが面白いの、と思うほど暗い映画だった。

精神的な問題や貧困に苦しみながらも、コメディアンを目指している道化師、アーサー・不レック。認知症気味の母の面倒を見る心優しい男だったが、自身の辛い境遇から精神のバランスを崩し、次第に常軌を逸した行動を取っていく。感情が高ぶると、自分の意思に関係なく突然笑いだしてしまう病気を患っており、また妄想と現実の区別もつかなくなってきている。職を失い、はずみで3人の青年を射殺し、果ては認知症の母、憧れていた人気トーク番組の司会者も殺してしまう。

あまりにも暗い映画なので、ユーチューブのように先送りのボタンがないかと思ったくらいだ。途中退席しようかという気持ちを抑えて観ていたが最後まで救いはなかった。


■無実を晴らす
「黒い司法、0%からの奇跡」、「リチャード・ジュエル」の2本は、実話に基づいた法廷モノ、どうやって冤罪を晴らすか。米国の司法、検察の闇がよく理解できる。この手の映画は善玉、悪玉がはっきりしていて、最後は無実が証明され、やはり正義は勝つ、という筋だから安心してみていられる。両方とも評価は4まではなかったが、前2作に比べれば格段に楽しめた。

「黒い司法」は冤罪の死刑囚たちのために奮闘する弁護士ブライアン・スティーブンソンの実話をマイケル・B・ジョーダン主演で映画化したヒューマンドラマ。黒人への差別が根強い1980年代の米アラバマ州。犯してもいない罪で死刑宣告された黒人の被告人ウォルターを助けるため、新人弁護士のブライアンが立ち上がるが、仕組まれた証言や白人の陪審員たち、証人や弁護士たちへの脅迫など、数々の困難に直面する。アラバマ物語の黒人差別は1980年代でも全く変わっていないことにも驚かされる。


■マイケルとなおみちゃん
と、書いてきて、マイケル・B・ジョーダンと言えば、大坂なおみ選手だ。彼女は女子テニス全米オープンで優勝した直後、人気番組「エレンの部屋」に出演した。「好きなセレブは誰なの?」。最初は照れて答えなかった大坂選手もエレンにしつこく問いつめられて、俳優のマイケル・B・ジョーダンだと告白!。

エレンは即座にセルフィーをマイケルに送付。するとこれにマイケル本人がビデオメッセージでリプライ。「君に愛と応援とおめでとうという言葉を伝えたかったんだ。君の態度はとても謙虚で品位があった。見ていてとても素晴らしいと思った。これからも頑張って。みんな見守ってるよ。……僕もね」照れまくるなおみちゃんも可愛かったが、マイケルの返信もいい。二人はデートすると言われていたがどうなったのか。

話が逸れて「リチャード・ジュエル」に言及する字数が尽きてしまった。