チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

コロナ新型肺炎

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チェンライ花博から

 

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1月でもコスモスの花盛り

 

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ボランティアガイド

 

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チューリップはタイ人のお気に入り

 

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ユリも好まれる

 

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3色すみれか


コロナ新型肺炎

 

■70都市の封鎖、4億人の隔離
1月以降、ニュースと言えばコロナ新型肺炎のことばかりだ。カルロス・ゴーン氏の逃亡事件も、米中経済戦争も、イラン・米国の軋轢も、北朝鮮制裁も、日本の経済不安もすっかり霞んでいる。

産経ではコロナ新型肺炎の呼称を「新型肺炎」に統一しているが、ネットでは武漢肺炎、コロナ肺炎、コロナウィルス感染症などが使われている。米国の中国コロナウイルス論議では日本と異なり「肺炎」という言葉がまったく使われない。この感染症を肺炎だとする根拠はなく、実態はなお不明だという思考からという。WHOでは中国共産党の意向を受けて新型肺炎には中国を連想させない呼称を使うとのことだから、これからは武漢肺炎や中国コロナウィルスは姿を消すだろう。

これまで新型肺炎について書かなかったのは、毎日のように報道が変わるというか、情報が錯綜するからだ。武漢市で昨年12月初めにコロナウイルス感染者が確認され、地元の医療関係者が警告しても、習政権はその情報を隠蔽し、人から人への感染はないと報じた。習政権が感染症を認めた後も対外的には感染症武漢市内だけに抑えられたという虚偽の報告をしていた。

ノンフィクション作家の川添恵子さんの報告によると、英国の複数メディアは、ロンドン大学インペリアル・カレッジ公衆衛生学部副学部長のニール・ファーガソン教授による「感染症学のモデルによると、中国では毎日少なくとも5万人が新たに新型コロナウイルスに感染し、感染者数は5日ごとに倍増すると計算した」という発言を、五月雨式に報じているという。
中国メディアの一部は「70都市が封鎖された」と報じ、英字メディアの一部は「すでに4億人が隔離されている」と報じている。各省・各都市は“封鎖式管理”という名の未曽有の自治状態になっている。

これは2月11日のネット記事から拾ったもので、この原稿アップ時には更に患者数が増えているだろう。10日にテニス仲間のスイス人、ロバートが見せてくれた携帯には感染者数は25万人、死者は2万5千人となっていた。とにかく中国が外国医療チームの調査を認めず、コロコロ変わる数字を出してくるので何が本当かわからない。

■米国には予め情報提供
河添レポートはさらに続く。
外交部の華春瑩報道官は2月3日、「非常時の非日常の方法」として、前代未聞のネット上での記者会見を開いた。その際、「1月3日以降、新型コロナウイルスのアウトブレーク(集団発生)に関する情報と、予防対策について米国に計30回通知した」「真っ先に撤退したのが武漢市の米国領事館員で、米国は中国の出入国に対する包括的な制限を発表した」との不満を漏らした。

この直後から、武漢市民のみならず中国人民の怒りが爆発した。
「中国政府は、米国に先に伝えた?」「米国は1月3日に知り、武漢市民は1月20日、ようやく知ったのだ」「これこそが党の機密の漏洩(ろうえい)であり、湖北省政府が早々に北京に伝えていたことの証明だ!」「ウイルスの発生を開示した医師を捕まえ、人民には事実を伝えないどころか、重要な発生初期段階に隠蔽工作をしていたとはどういうことか!」。

■良心的医師の死
というのも武漢市の医療関係者8人が昨年末、SNSで「SARS重症急性呼吸器症候群)のような症状の患者がいる」と警鐘を鳴らした。その1人、眼科医の李文亮氏(34)が、新型コロナウイルスに感染して集中治療室にいることが、CNNのインタビューで分かったのだ。
その後、李医師に対して、武漢市保健衛生当局から、市内の医療機関に「いかなる組織または個人も、関連する治療情報を無断で公開してはならない」との通知、警告があった。
 さらに、1月3日には、武漢市の公安から「SNSで噂を広めた」「社会秩序を著しく損ねた」として李医師は軽犯罪に問われ、「違法行為をしない」と約束する声明への署名を迫られたという。
 その李医師は2月7日未明、新型肺炎でこの世を去った。所属する武漢中央病院が発表し、国内外で報じられた。彼の死を知った全国の人民が、「習政権への不信感」を強烈に強めたことは間違いない。

■医療と無縁の人たち
武漢は人口1100万人、そのうち500万人は医療の恩恵を受けられない農民工だ。病院での死者は感染死にカウントされる。しかし病院にも行けず、ひっそりと死んでいる農民工はどうなるのか。30人しか医師、看護師のいない病院に2万人の患者が押し寄せているという。封鎖されているのなら医薬品は届かない。日本から送ったマスク、保護衣も現地には届かず、どこかに転売されているものもあるらしい。何時、中国人民の怒りが爆発するか注目している。