望遠で
夜市で
同じく夜市
携帯でゲーム
ストロボ無しで望遠、かなり暗かったが
同じくストロボ無しで望遠
イチローの呟き
■ゴロリとベッドで
ベッドに寝転がってぼんやりとしている。次にアップする原稿は書いたし、常備菜である大根の甘酢漬けはまだある。それにしても日本の政治は、経済は、などとりとめもなく断想が頭をよぎっていく。
昔、ベッドでボーッとしているところにブアさんが掃除に入って来て、「何を考えているのですか」と聞いたことがある。揶揄ってやれ、と思って「チーウィット・アライ(人生とは何か)、クワームスーク・アライ(幸せとは何か)」と答えた。笑い出すかと思ったが、神妙な顔をしてそのまま出ていった。それからしばらく、彼女が団地の知り合いや行く先々のお寺の坊さんに、この日本人は常に人生と幸せについて考えを巡らせている、と紹介するので閉口したものだ。
もちろん人生とか高尚なことはほとんど考えないし、自分のような凡夫匹夫が考えてどうなるものでもない。でもある出来事を想起して、どうしてこうなっているのだろう、と疑問に思うことはある。何故、安倍さんは習近平主席を国賓として日本に招くのだろう。利害得失は何だろう。どうして日本のマスメディアはウィグル問題、香港民主化運動をしっかり報道しないのだろう。野党はどうしてアベノミクスの対案を出さないのだろう。そういえばイチローが、「日本の野党やメディアは酷い。桜を見る会よりももっと大事な問題があるでしょう。海外から見てると本当にバカらしい」と言っていたが、この発言に賛同しない海外在住邦人はいるのだろうか。あっという間に無為な時間が過ぎていく。
■激励の言葉
昨年12月、国民民主党の原口一博国対委員長が、首相主催「桜を見る会」追及本部ヒアリングで、「もし、僕らが政権のときにいたら、真っ先に役所から去ってもらうというリストに入る」と官僚を脅迫・恫喝(どうかつ)するような発言をした。夕刊フジの取材に対し、原口氏は「パワハラとの認識ない、激励だ」と答えている。クビにしてやる、が激励ならば、すべてのパワハラは激励ということになるし、幼児虐待はしつけ、セクハラは魅力に対する賞賛になる。「今日は一段ときれいだね」とイケメンに言われれば、甘い囁き、50,60のおじんに言われればセクハラという被害者側の判断基準に従えば、原口さんの言い訳はちと苦しい。
数量政策学者の高橋洋一さんに言わせると、野党が政権に返り咲く確率は大隕石が地球に落ちる確率と変わらないから、全く脅しにはならないとのこと。だからお役人も気にしていないのかもしれない。でも「それじゃ早く政権取って俺たちを首にしてみろ」と立場上、言い返せないところが辛い、というよりも普通の社会人ならば、そんな売り言葉に買い言葉のような非常識なことは言わない。
■松下政経塾
原口氏は松下政経塾の出身だ。大学を卒業して政経塾に入り、その後は佐賀県議を経て国政に出た。まっすぐ政治家への道を進んでいる。自分は、政治家は、一度は真っ当な組織で働くべきだと思っている。安倍さんは住友金属でサラリーマン生活を送っているし、麻生さんも会社経営に携わっていた。組織にいれば上司、同僚、部下、更に取引先があってそれなりの付き合い方がある。ここで上下関係のあり方、振る舞い、言葉遣いなど社会人の常識を身につける。組織の中で自分は偉いなどと公言する人には人が付いてこないし、上司もあいつは、ということになる。
国会議員、公党の役職を担う原口氏はエラいのかもしれない。でもそれは心の中に秘し、回りとうまくやらなければ、目的は達成できない。鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦、3人の民主党の首相はまともな組織での勤務経験はない。鳩山さんは大学で助教授だったが、お互いを先生、先生と呼び合う世界では真っ当な常識は身に付かない。菅さんは市民運動家、あの傲慢さでは会社勤めはムリか。野田さんも松下政経塾出身で即、政治家になった。
松下政経塾出身の政治家には前原誠司、玄葉光一郎、丸山穂高、福山哲郎の各氏、自民党では逢沢一郎、高市早苗、山田宏、小野寺五典等の各氏が眼に付く。松下政経塾出身者でも有能な方はおられると思う。
松下幸之助が「我が国を導く真のリーダーを育成しなければならない」という思いで松下政経塾を設立したのは1979年、以来、卒業生は300名近くになる。しかしながら「国家百年の計を創り、実践し、日本を救い、世界を救い、人々の幸福に尽くす、この方針にかなった人が一名でもいれば」という松下翁の想いを実践している政経塾出身者はどのくらいいるのだろうか。
イチローの呟きから思い付くままに書いて1800字を越えたので終わり。