チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

バンビエンから国境へ

 

 

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ブルーラグーン

 

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飛び込み台が見える

 

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タムチャン鍾乳洞

 

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国道13号線から

 

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雲がかかっている

 

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13号線を臨む

 

 

バンビエンから国境へ

 

■薬物事犯の少ない国
韓国ではチョーヨンピル、桂銀淑などの芸能人が違法薬物で逮捕されている。また海外留学した若者の間で大麻が流行、とか報道されている。だから韓国では違法薬物が蔓延しているのではないか、と思うが実際はそうでないようだ。中央日報によると、韓国は国際社会で麻薬の清浄地帯に認識されていて、麻薬関連犯罪者数が人口10万人あたり約10人で、米国の50分の1、豪州の3分の1、タイの10分の1とのこと。それにしても性犯罪、窃盗、詐欺・ぼったくり、暴行傷害事件で世界のトップを走る韓国で薬物事犯が少ないのは不思議な感じがする。

日本も田代まさし、飛鳥、スノボの元日本代表などの事例はあるが、やはり薬物事犯の少ない国である。欧米では成人の大麻経験率は軒並み30%、40%台という調査結果がでているが、日本では1%台と圧倒的に少ない。オランダ、ポルトガル、米国でもいくつかの州で大麻は解禁されているから、これから経験者が増えるかもしれない。タイでも制限付きではあるが大麻の栽培が許可された。大麻は、勝新がいみじくも言ったように「体にいい」そうだし、特に酒の飲めない人はこれでちょっと世間の憂さを晴らしてもいいのでは、と個人的には思う。末期がんの痛みに苦しんでいたタイ人がいる。大麻を吸うと痛みが少なくなり、ご飯も口に入るというので死ぬまで大麻を使っていたという。自分は、歯を食いしばって痛みに耐えるタイプと対極にいる人間なので末期がんになればこの道を選ぶかもしれない。

■バンビエン
前段が長くなってしまったが、バンビエンは旅人が違法薬物に「沈没」する街だったという。北タイにあるパーイも、その昔、欧米のヒッピーが麻薬サンクチュアリとして大挙押し寄せた。バンビエンとパーイの共通点は鉄道、空港がなく、悪路を何時間もバスに揺られ、やっとのことで到達できる陸の孤島ということでこれは今も変わらない。不便な場所だから警察の力も及ばない。でもそれは20年も前の話、今はアジア系の若者が自然を楽しむ健全な街となっている。
韓国人がバンビエンの街を席捲するようになったのは、ここ2,3年の話で、それは韓国で放映されたドラマの影響とか。どんなドラマだったのかわからないのだが、韓国の若者3人がこの街を訪問する話らしい。

バンビエンの見どころというと、まずは「ブルーラグーン」が挙げられる。街から7,8キロ離れた自然の中にある天然のプールだ。ルアンプラバンのクアンシ―の滝と同じくエメラルド色の水が湛えられている。ここで川からせりだした大木からジャンプして、或いはターザンのようにロープから水に飛び込む。これが観光客に人気で、ジャンプの順番待ちになるることも。その他にもナムソン川の川下り、山登り、タムチャン鍾乳洞見物など自然の中でのんびりと過ごしたい人にはいいところのようだ。

実はバンビエンには1泊しただけで翌朝にはビエンチャンに向けて出立した。2,3日、ゆっくりしてもよかったのかもしれないが、いずれにしてもアウトドアが中心、ドラマの若者たちも大麻には手を出さず、バンビエンの自然を楽しんだのだろう。

■予定変更
ラオス、べトナムの旅も8日目、バンビエンを朝8時半に出る。ラオスの首都ビエンチャンまでは157キロ、約3時間半の距離、昼過ぎにはビエンチャンに着くだろう。2,3日、ビヤラオを飲みながらビエンチャンでのんびりするか。国道13号線を南下する。バンビエンを出るとまた山道に掛かる。北タイの山、ベトナムハロン湾の海から突き出した山、中国桂林の漓江のほとりに立つ山、そしてビエンチャンへ続く国道から見える山は大昔の海底が隆起したできた石灰岩層の山だ。ラオスの山も同じく、地表からにょっきり立ち上がっていて水墨画の山を思わせる。標高は2000mを越えるのではなかろうか。見上げる山の中腹に白い雲がかかっている。わたる風もひんやりしている。単独ツーリングにも余裕ができたのか、スクータを停めて風景写真を撮った。

山道を下りると国道は平坦な道となった。その途端、沿線は一帯一路の工事現場の連続となり道路状況が極端に悪くなった。概ね工事は中断しており、ひとけがなかったが、1カ所だけ橋の溶接作業をしている現場があった。予定通り2年後に高速鉄道は開通するのであろうか。

ビエンチャンの手前で左に曲がる大きな道路が出てきた。この道を行けばタイとの国境に行けるのではないか。何人かの運転手に確認した。よし、もう今日中にタイに再入国しよう。