チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

歴史

日本叩き

日本叩き ■日本の評判 英国BBC放送が定期的に行っている世界世論調査では、世界25カ国国民の主要国に対する評価(世界にプラスの影響を与えているか、それともマイナスの影響を与えているか)を聞いている。ちと古いが2013年調査によると、日本への評価は、…

熟年ライダー(4)

熟年ライダー(4) ■日本とタイは戦った 先の大戦において日本とタイは日泰攻守同盟条約を結び、連合国と戦ったことはよく知られている。戦前、アジアの独立国は日本とタイのみであった。タイは同じアジア人として日本の政策にはおおむね好意的で、満州事変…

王室の権威

王室の権威 ■葬送行進 プミポン前国王の葬儀は10月25日から29日にかけて執り行われた。5日間の中で最も重要な儀式が26日の火葬の儀、この日に合わせて日本の秋篠宮ご夫妻をはじめ各国の弔問客が参集した。26日は国民がテレビでお別れできるようにと、国民の…

プレーの旅(5)

プレーの旅(5) ■原爆の模型 セーリータイ博物館の一番奥の展示スペースにリトルボーイとファットマンの実物模型があった。リトルボーイは広島に投下されたウラン235型の原子爆弾、ファットマンは長崎に落とされたプルトニウム型の原子爆弾だ。 どうしてレジ…

プレー旅行(4)

プレー旅行(4) ■玉音放送 昭和20年8月15日、先帝陛下により「大東亜戦争終結ノ詔書」が発せられた。この中で陛下は「もともと、国民が健康で安心して暮らせるように、また世界がともに繁栄していけるようにするというのは、天皇家が昔から掲げていた目標であ…

プレー旅行(3)

プレー旅行(3) ■宣戦布告から無効宣言まで 1941年12月8日に日本軍はタイ領の通過を求めて、南タイに侵攻した。小規模戦闘があったが、同11日にはタイ王国政府により領土通過が許可され、『日本国軍隊のタイ国領域通過に関する協定』が締結された。これはタイ…

読むたびに感動(2)

読むたびに感動(2) ■悠久の大義 4月13日に「読むたびに感動」と題して市丸海軍少将の「ルーズベルトニ与フル書」全文をご紹介した。孟子に「春秋に義戦なし」という言葉がある。しかしながら戦いはそれぞれの大義名分がある。日本はポツダム宣言を受諾したが…

愛国心

愛国心 ■八つ当たり 今月20日にトランプ氏が米国の第45代大統領に就任する。就任前のトランプ氏が大型減税、財政支出をツィッター上で呟いただけで、ニューヨーク株式のダウ平均は2万ドル、東京株式市場、日経平均株価は2万円に迫ろうという賑わいとなってい…

どうしてもわからない

どうしてもわからない ■戦った理由 数年前、オーストラリア人のアランとラオスを旅行した。毎日のようにビールを飲みながら雑談をした。その中で、アランが「オレ、どうしてもわからないことがあるんだよ。どうして日本みたいなちっぽけな国が世界を相手に戦…

技術の進歩に驚くばかり

技術の進歩に驚くばかり ■ソロバン世代 もう今から20年以上前のことになるが、新入社員に質問された。「中西さん、パソコンが無かった頃、みんなどうやって仕事していたんですか」。ウーン、どうやっていたのかねえ。 自分が新入社員として配属された日に、…

だから言わんこっちゃない

だから言わんこっちゃない ■世界遺産 昨年、こんな記事がでた。 岸田文雄外相と韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相が2015年6月21日、外務省の飯倉公館で会談した。韓国が反対していた「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産への登録について、日本側が韓…

ブログの付け足し

ブログの付け足し ■保育園問題 4月7日の「誇りなくして道は拓けず」で「保育園落ちた」という呪詛のツィートを載せた。コピペしたから、さらっとしか読んでいなかったのだが、この度、このツィートを熟読してみた。不愉快なことには変わりはないが、本質をつ…

そんなこと言ってもね

そんなこと言ってもね ■シャム民族5000年の歴史 タイの文化世界遺産は「スコータイの歴史上の町と関連の歴史上の町」、「古都アユタヤ」それに「バーンチエン遺跡」の3つである。スコターイやアユタヤは13世紀とか14世紀に興った王朝の都があったところ。そ…

日本の出番

日本の出番 ■歴史的平和国家 読者の皆さんもお気づきの通り、このブログは同じことを繰り返し書いている。世界には民主主義が根付く国とそうでない国がある、日本は民度の高さ、恵まれた歴史環境の中にあって民主主義を古来から実現している国だ、この一言の…

昨日の敵は今日も敵

昨日の敵は今日も敵 ■カルタゴの運命 「万朶(ばんだ)の桜か襟の色 花は吉野に嵐吹く」とくれば、ご存じ、軍歌「歩兵の本領」である。この歌の6番には、「アルプス山を踏破せし 歴史は古く雪白し」とある。これはカルタゴの将軍、ハンニバルの故事から来て…

同じ日本人じゃないか

同じ日本人じゃないか ■平和だった縄文時代 縄文時代は、ざっと1万2千年前~2千数百年前まで、1万年ほど続いている。前回のブログで、縄文時代の2500点を越える人骨を調査した結果、暴力による死亡率が他国に比べ、異常に低いという山口大学、岡山大学の調査…

北タイの城壁に思う

北タイの城壁に思う ■城塞都市 4月から本格的な暑季に入ったが、暑季の前は乾季でスコールもなく、気温もそれほど上がらず過ごしやすかった。乾季は観光のハイシーズン、ランパン、ランプン、プレー、スコタイ、カンペッペ、ナーン、チェンマイ等、北タイを…

年の暮れ

年の暮れ ■天皇陛下のお誕生日 クリスマスから暮、正月を迎える準備に日本では大忙しだろう。回収日に合わせて分別されたゴミを出す。松飾を飾らないと町内の噂になる。大掃除は無理にしても、少しは部屋をきれいにしなければ、正月料理を準備して・・・・、…

親日国トルコ

親日国トルコ ■エルトゥールル号とトルコ救援機 映画「海難1890」に関して、同じことを書いたような記憶があった。それで古いブログをひっくり返してみたら、2000年6月に「Evacuation Flightの思い出」のタイトルで、エルトゥールル号と1985年のトルコ救援機…

「国家のあり方」と映画『海難1890』その2

「国家のあり方」と映画『海難1890』その2 ■門田隆将氏ブログの続き 幸いにイラン・イラク戦争では、トルコ航空によって邦人は救出されるが、私は、これら見捨てられ続けてきた多くの邦人に直接インタビューし、その実態を知った。「国際貢献」の最前線で、…

「国家のあり方」と映画『海難1890』

「国家のあり方」と映画『海難1890』 ■ノンフィクション作家門田隆将さん 門田隆将さんと言えば、2011年3月に起きた東京電力福島第1原子力発電所の事故ををレポートした「死の淵を見た男」の著者で知られている。朝日新聞は2014年5月20日付朝刊で「所長命令…

老人の義務

老人の義務 ■老人の3題噺 帰国したとき、高校の同級生と飲んだ。すっかり忘れていたことが、友の一言で鮮やかに蘇ってくる。こういう時、人間の記憶とか脳の中はどういう仕組みになっているのだろうと考えてしまう。自分もお前はあの時こう言ってた、などと…

山下奉文大将の続き

山下奉文大将の続き ■薄氷の勝利 マレー半島北端に奇襲上陸した日本軍は、昭和17年2月8日、ジョホール海峡を渡河しシンガポール島へ進攻。主要陣地を次々奪取したものの、砲弾が底をつき、攻撃中断もやむなし、と考えられていた。丁度その時にイギリス軍が降…

高知で訪れた場所

高知で訪れた場所 ■土佐山田 日本滞在中に土佐山田の友人宅を訪ねた。 土佐山田は土讃線の駅名で、正式には高知県香美(かみ)市になる。香美市は2006年に香美郡の土佐山田町、香北町、物部村が合併して発足した。人口は1970年には3万6千人だったが、年々人…

8月に思うこと

8月に思うこと ■ 安倍談話 安倍首相の戦後70年の談話は、よく練られたものであった。一部保守層から、またリベラルの側からも非難されたが、それは一方に偏った見解ではなかったことを示している。米国、豪州、インドネシアなどの国から絶賛され、意外にも中…

8月になると

8月になると ■変化の兆し 8月に入るとNHKの国際放送が終戦特集を始める。広島、長崎の慰霊祭の中継も行う。恒例のこととはいえウンザリする。自分だって戦没者を悼む心には変わりはないが、NHKの慰霊番組の画一さには辟易する。と、ここまで書いて、待てよ、…

普通の国

普通の国 ■孫子の代まで大丈夫か カナダからメールを配信してくれる退職教授がおられる。先生のメールを本ブログに転載させて頂いたことがあり、先生も自分のブログを転載して下さったことがある。 最近の配信に以下のような文章があった。 「私の余命がそう…

天皇皇后両陛下ペリリュー島ご訪問

天皇皇后両陛下ペリリュー島ご訪問 天皇皇后両陛下は、本日、4月9日にペリリュー島で西太平洋戦没者の碑と米陸軍の慰霊碑にそれぞれ供花される。 昭和19年11月、島を守る1万500名の日本軍は2カ月半の戦闘の末、玉砕した。日米双方の死傷者は2万1千名を数えた…

結局は自己責任

結局は自己責任 ■海外邦人の保護 前号で「コブラ・ゴールド」を少し紹介した。コブラ・ゴールドとは東南アジア最大級の多国間共同訓練(軍事演習)で米軍とタイ軍の主催で1982年から毎年行われている。日本の自衛隊は2005年から連続10回参加している。昨年の…

力なき正義は無意味

力なき正義は無意味 ■こんなにいい国はない 新年最初のブログに「今年も世界から妬まれ、慰安婦問題、南京大虐殺のいわれなき非難にさらされるであろう。誰が、どういう意図を持って日本を貶めるのか、今年もブログのタネは尽きない」と書いた。 安全で、豊…